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  • 長崎裕也

マイプロジェクトで他者と協働する

どうも!!最近、クモを見つけるのがうまくなってきたゆうやです!

ラボでカナヘビを育てていて、えさをやるために毎日生きたクモを探しています!

目を凝らして見てみると、ラボのまわりにもいろいろな生き物がいることに気づきます!

身の回りにも、まだまだ見えていないことがたくさんあるのだと感じました!


今日は、そんなゆうやから「マイプロジェクトで他者と協働する」というテーマでお話してみようと思います!




思いやりのある協働者

CAN!Pの掲げている育てたい子ども像の1つに、「思いやりある協働者」があります!


CAN!P webサイトより



この社会で生きていく上で、思いやりを持って他者と協働できることは非常に重要です。


一方、CAN!Pラボでのメインの活動は「マイプロジェクト」です。

マイプロジェクトは、自分の好きなことや興味を持ったことをとことん探究してみる活動です。

徹底的に1人ひとりの興味に寄り添えるというよさがある一方で、どうしても個人の活動が多くなります。


そのため、ラボの中では、他の人と協働する場面があまりないように思えるかもしれません。


しかし、私は「本当に"自分が"やりたいこと」に取り組めている時こそ、「協働」が自然に生まれるのではないかと考えています。


そのように感じた場面を2つ紹介します。




ラーメンをつくるのに麺がない!

以前も登場しましたが、彼は自分のラーメン作りに取り組んでいます。

レシピを見ながら作ってみたよ!



その後、具材を改めて考え直し、煮卵づくりにも挑戦しました。



そして今週はプチアウトプットデーがありました。

アウトプットデーは、自分の取り組んできたマイプロジェクトの内容を、他の人に紹介する日です。

紹介の方法は子どもたちが自分で決められます。

彼は、実際にラーメンを作り、みんなにふるまうことにしました。


しかしハプニングが訪れました。

もともと彼はスーパーで買ってきた中華麺を使う予定だったのですが、その麺が傷んで使えなくなっていたのです。


困った彼に救いの手を差し伸べたのは、別でラーメンプロジェクトに取り組んでいた友達でした。


並んで麺づくりをする二人



その友達は、小麦粉から麺をつくることにこだわっていたので、これまで何度も麺づくりをしてきました。


「どうやってつくるん?」

「水ってどれくらい入れたらいいの?」

「触った感じで調整していくんだよ!」


などと教えてもらいながら、初めて自分も小麦から麺を作ることになりました。

最終的には、なんとかラーメンを作り上げ、みんなにふるまうことができました。




ラボレストランを開こうよ!

今回のマイプロジェクトでは、食べ物に関する内容をテーマにした子が複数いました。

その結果、最後のアウトプットデーでは、食卓にたくさん食べ物が並び、まるでパーティーのようになりました。


みんな「おいしい、おいしい!」と言いながら食べていました。



その様子を見たある一人の子が「みんなでレストランをやりたい!」と提案しました。


前回のブログでも紹介した「お店で食べたあのクリームパスタを再現する」プロジェクトの子です。

(詳しくは、前回のブログ【「あのときの『!』な体験」づくり」】をご覧ください!)



彼女がどうしてそのように思ったのか、その真意は彼女にしかわかりませんが、きっと


「自分の作ったパスタを友達やお母さんがおいしそうに食べてくれた!」

「みんなそれぞれ自分なりの料理を頑張っていてすごい!」

「みんなが作った料理もおいしい!」


というように感じていたからこそ、「みんなで」レストランをやりたいと考えたのではないでしょうか。



この提案から、

「レストランなら、料理を運ぶ人がいてもいいかもね!」

「だれに来てもらおうか!」

「餃子とかも作りたい!」

「チラシがあったらよさそう!」

「お値段はいくらにする?」

「名前はラボレストランかな!」

などなど、やりたいことのアイデアがたくさん生まれました!




"マイ" プロジェクトが他者と交わる

初めに話した通り、マイプロジェクトの起点は、あくまでも1人ひとりの興味ややりたいことです。


しかし、だからこそ、マイプロジェクトが文字通り「自分の」プロジェクトになっていきます。

そして「自分の」プロジェクトになっているからこそ、自然に他者と協働するような場面が生まれます。


ラーメン作りプロジェクトでは、それが「自分の」ラーメン作りプロジェクトだからこそ、麺が使えなくてもあきらめなかった。自然と他者の力を借りることにつながった。


「自分の」パスタプロジェクトだからこそ、喜んでもらえたことが本当にうれしかった。

自分も頑張ってきたからこそ、他の人の頑張りにも共感できる。

だからこそ、そんなみんなといっしょにラボレストランをやりたい。


このような、自然に他者と関わろうとしている姿が、「思いやりのある協働者」への入り口なのだと考えています。



だから、私は「協働は大切だ」と教えるのではなく、


本人が

「いっしょにしたい!」

「助けたい!」

「仲間とともに取り組むことで可能性が広がる!」

と感じられるような協働が生まれることを目指しています。


そのためにも、まずは1人ひとりの

「本当にやりたいこと」

「心からの願い」

に寄り添うことから始めていくのが大切だと考えます。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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